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by chiwatari
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いしぶみ(碑)

心に残っている言葉はなんですか?
      本の題名ですが「碑」という言葉です。

・・・と、名前は覚えてませんが誰かがテレビで、このように話していたので早速取り寄せて読みました。

いしぶみ(碑)_d0001806_1525385.jpgいしぶみ(碑) -広島二中一年生全滅の記録-
広島テレビ放送がテレビ放映し、昭和44年度芸術祭で優秀賞を受賞した番組を元に編集された本のようです。

昭和20年8月6日 原子爆弾が落ちたその日、広島二中の1年生323人は、本川の土手で作業をしていました。
そして‘B29爆撃機エノラ=ゲイ号’から落ちてくる‘原子爆弾’を見つめていたのです。
一瞬、直径が100m、表面の温度が9千度もある火の玉ができ、1年生達は、閃光に目を焼かれ、服は燃え出し、小さな体をたたきつけられました。

原爆が投下された直後は、まだ生き残っていて、力のかぎり家に帰ろうとするが、つぎつぎに死んでいく。親は一生懸命にわが子を探す・・・ほとんどの少年は、目・顔・腕が焼けただれ、生きていても誰なのか判別がつかない。
なんとか家にたどりついた少年達も、すぐに亡くなっていき、原爆投下後5日目の11日午前8時10分、広島二中の最後の生存者が死亡しました。

本では、323人の亡くなった1年生のうち、その後の調査でわかった226人の少年達のことを、ひとりひとり実名で描かれています。
作者が、できるだけ多くの少年達を記録に残そうとしたことが窺え、しかし、あまりにも少ないことしか分からなかったことも窺えます。

このブログで感想をと思いましたが、言葉が見つかりません。
by chiwatari | 2005-12-13 15:32 | 日記 雑記